Raycastは最高だけど、合わない人もいる
Raycastは確かに速いし、使いやすい。月額8ドルのProプランに入って1年使った身として、その完成度は認めます。ただ、価格が気になる人や、ウィンドウ管理だけで十分という人には、無料の代替ツールで事足りるケースも多い。この記事では、実際に使った5つのツールを、かかった費用とともに紹介します。
| ツール | 月額 | 無料プラン | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Raycast | 無料〜$10(約1,500円) | あり(基本機能すべて無料) | 拡張性を求めて自らカスタマイズできる上級者 |
| Alfred | 無料〜£34(約6,500円/買い切り) | あり(検索・計算・クリップボード履歴まで無料) | Powerpackの豊富なワークフローを使い倒したい人 |
| Karabiner-Elements | 完全無料 | すべて無料(寄付歓迎) | キーボード操作を極めたいこだわり派 |
| Hammerspoon | 完全無料 | すべて無料(オープンソース) | Luaを書いて自分専用の自動化を作りたい人 |
無料で始めるならAlfred
Raycastの有料プランに踏み切る前に、まずはAlfredの無料版を試してみるのがおすすめです。熱量は控えめですが、地味に仕事を支えてくれる安心感があります。Raycastが拡張性とモダンさを重視しているのに対し、Alfredは「定番の機能を、速く確実に」という作りです。
基本操作の速さで言えば、アプリ起動やファイル検索は体感で0.2秒ほど。Raycastの起動と同じくらい速いと感じました。一方で、拡張機能の数はRaycastのほうが圧倒的に多いのは否めません。
乗り換える際に知っておきたいポイント:
- 無料版でもワークフロー(定型操作の自動化)が基本機能として使えます
- クリップボード履歴は無料版では直近の分しか残らないので、一覧性はRaycastに軍配が上がります
- スニペット(定型文の挿入)は無料版では利用できないので、有料版のPowerpackが月額相当で約1,000円(買い切り)かかります
最初の1週間は「なんだ、ただのランチャーか」と物足りなさを感じました。ただ、使えば使うほど、余計な通知やおせっかい機能が一切ない静かさが心地よくなってきます。Raycastとにらめっこして決められない人は、この静かさを一度味わってみてください。
WindowsならPowerToys Run
RaycastはMac専用なので、Windowsで同じ体験を求めるならPowerToys Runが最初の候補です。無料で導入できて、Microsoft公式が配布している安心感もあります。
実際に3週間併用して、戻れなくなったのはアプリ起動の速さです。ALT+スペースを押してから「no」と打つまで、体感0.5秒でNotionが開きます。Raycastほど拡張性はありませんが、日常の8割の操作はこれで足りる印象でした。
向いている人:
- アプリ起動とファイル検索を最速で済ませたい人
- 無料ツールで完結させたいWindowsユーザー
- 設定ファイルを触らず、すぐ使い始めたい人
向いていない人:
- クリップボード履歴やスニペット管理まで1つにまとめたい人(別途ツールが必要です)
自分に合うランチャーはこれだ
最後に、選び方の基準をひとつだけ示します。Macで使う時間が長く、作業を効率化したいならRaycast一択です。無料版だけで月500回のAIリクエストが使え、いわゆる「ランチャーの域を超えた万能ツール」になります。
一方、Windows中心の環境ならPowerToysが安定します。キー割り当ては完全無料で、開発者向けの機能も充実。まさに「Microsoft謹製の隠れた逸品」といった位置づけです。AlfredはRaycastの動作が重いと感じる人向け。クリップボード履歴やスニペット機能が洗練されていて、30日間の無料試用で判断できます。
つまり、自分のメインOSと「何を便利にしたいか」の2点だけ整理すれば、答えは自然と出ます。まずは1週間、Raycastの無料版を入れてみてください。合わなければ、PowerToysかAlfredに移ればいいだけの話です。
